✔ なぜ、浪人時代の睡眠不足が勉強効率を下げていたのか?
✔ 元国試浪人生が実践した、睡眠を味方につける独自の習慣
✔ 「勉強を嫌いにならない」ための、心と体の休め方
✔ 繰り返し使えるホットアイマスクなど、質の高い睡眠をサポートする具体的なアイテムの選び方
眠いままの勉強は、結局非効率でムダでした
薬剤師国家試験に落ち、浪人生活を始めたばかりの頃の私は、いつも焦っていました。
少しでも多く勉強時間を確保しなければと、予備校からの帰り道、疲れと眠気のピークでも机に向かうのが日課だったのです。
しかし、眠いまま勉強しても内容は頭に入らず、同じページを何時間も眺めるだけ
そんな非効率な日々が続き、「このままではダメだ」と、ある日立ち止まって考えました。
そして「眠かったら、まず寝よう」という、ごくシンプルな結論に至ったのです。
この決断が、私の合格への道を大きく変えることになったと思っています。
国試浪人時代の体験談や勉強スケジュールはこちら
薬剤師国家試験浪人生活|失敗から学び合格を掴むためのメンタル維持と勉強戦略①
薬剤師国家試験浪人生活|失敗から学び合格を掴むためのメンタル維持と勉強戦略②
なぜ、睡眠を削ると不合格に近づくのか?
浪人時代は感覚でしかなかったのですが、睡眠時間を削ることが勉強の妨げになるのには、明確な科学的根拠がありました。
参考にした記事によると、睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があり、
それぞれ異なる役割で記憶を整理・定着させているようです。
(参考記事:第1回 睡眠と記憶について|知っていますか?「勉強に効果てきめんな睡眠」の手に入れ方)
深いノンレム睡眠は日中に学んだ新しい知識を脳に固定
浅いレム睡眠はそれらの記憶を既存の知識と結びつけ、思い出しやすくする
「索引」をつける重要な作業を行っています。
もし睡眠を削り、3時間や4時間しか眠らないと、
この大切な作業が行われず、せっかくの努力が台無しになります。
どんなに勉強しても、知識がバラバラになり、本番で思い出せない…
そんな最悪の事態を招いてしまうのです。
ヤクコジが実践した、眠気を吹き飛ばす3つの習慣
非効率な日々から脱却するため、私が実際に行い効果を実感したのが、以下の3つの習慣です。
- 帰宅後、まずは仮眠
疲労がピークの状態で勉強を始めるのではなく、まず15分ほどの仮眠を取るようにしました。
完全に寝てしまわなくても、目を閉じて体を休めるだけで頭がすっきりし、その後の勉強効率が格段に上がりました。 - 朝の「ひとっ風呂」
早朝に勉強を始める前には、必ずお風呂に入るようにしました。
熱すぎないお湯に浸かることで、体と脳がシャキッと目覚め、
気持ちよく一日をスタートできました。シャワーだけでも良いと思います。 - ホットアイマスクの活用
勉強の合間や就寝前に活用したのが、ホットアイマスクです。
視覚情報をシャットアウトしてリラックスを促すだけでなく、
目の疲れを取るのにも役立ちました。
睡眠の質を高めるための、実践的な工夫
アイマスクは、私の浪人生活において欠かせないアイテム
特に経済的な負担を減らすため、何度も使えるタイプを愛用していました。
個人的おススメアイマスクは…
- レンジで温めて何度も使えるタイプ:
使い捨てタイプも便利ですが、毎日使うなら繰り返し使えるタイプが経済的です。
電子レンジで温めるだけで、何度も温かい蒸気で目を癒やすことができます。
250回も計算してないのでわからないですが、本当に長持ちしますね。
値段もお手頃ですし、一度試してみるのもありだと思います。
【アイマスクの選び方】
アイマスクって実は色々種類があります。
- 素材はシルクかコットン:肌触りが良く、保湿性のあるシルクや、通気性・吸湿性に優れたコットンがおすすめです。
- 圧迫感のない形状:立体構造で目に空間ができるものや、ゴムの長さを調整できるタイプを選びましょう。
【その他の睡眠改善策】
- 部屋の明かり:
「電気を消して寝ないと疲れが取れない」という私の実体験から、
光が睡眠に与える影響は絶大だと気づきました。
眠るときは部屋の電気を完全に消すようにしましょう。 - 短い休憩:「15分ほどの仮眠や目を閉じる」「散歩をする」など、
勉強を嫌いにさせないための小さなリフレッシュ術も効果的でした。
安眠しやすい枕の導入も手です。
まとめ:完璧主義を捨てて、合格を掴む
浪人生活は長期戦です。すべてを完璧にこなそうとすると、心身ともに疲弊してしまいます。
大切なのは、「眠かったら寝る」「疲れたら休む」というように、自分の体の声を聞いてあげることです。
完璧主義を捨て、自分に合った生活習慣を見つけることが、合格への一番の近道だと私は信じています。
遠回りだったかもしれませんが、この経験があったからこそ、私は自分の体や心と向き合い、
効率的な自己管理法を身につけることができました。
この経験は、薬剤師として働く今でも大きな財産となっています。
頑張りは、決して無駄になりません。自分を大切にしながら、合格を目指してください。


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