派遣薬剤師一人を雇うには、たとえ時給3500円の募集だとしても、
派遣会社にプラスで払うマージンを含めると、最低でも時給5000円にはなってきます。
それでもなぜ派遣薬剤師の需要がいまだにあるのか
理由について、派遣を必要としている様々な薬局で派遣薬剤師として実際に働いてきたヤクコジ目線で3パターンに分類していきます。
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パターン①:調剤経験者がなかなか入ってこない薬局
このパターン結構あります。
そして、調剤経験者を募集してもなかなか入ってこない薬局に入ってくるのが、
元MRor元製薬メーカーに20年以上勤務 調剤薬局未経験 年収は前職と同程度を希望
みたいな方 そして割とすぐいなくなってしまい、結局派遣薬剤師を募集するみたいなパターンです。
なので、大体初日に聞くフレーズが、
「前入ってきた人がすぐ辞めちゃって~」みたいな
ただ、調剤未経験者のほうにだけ問題があるかというと、そうではなく
あまりはっきりとは言えないですが、薬局側も色々と問題あったりすることもあります…
過誤が週単位で起きてるとか正直ありえない薬局もありました。勿論更新なんてしませんでした。
他にも色々やばい点があったりしましたが、さすがに書けないのでここらへんで。
パターン②:中心地から外れた高齢薬剤師ばかりの薬局
薬局の後継者?中堅若手不足というのは、都内でもあるんです。
派遣として様々な薬局を経験してわかりました。
というか、都内の薬剤師が充足しているみたいによく言われますが、
都内でも駅の中心地以外はそこまで充足していないと思いますね。
大手中小問わずどんどん辞めていきますので…
実際に勤務した派遣先:常勤が全員50歳以上という高齢化薬局
少し大きめなクリニックの門前薬局。処方箋枚数が一日に120枚ほどで、たまに150枚来る日もありました。
高齢化薬局では、何が問題になってくるかというと、「老眼」です。
こればっかりはどうしようもないですが、分包機の印字入力画面や、
散剤・水剤の名称などを見るのがつらくなってくるみたいで、
水剤調剤中のmlなんて全然見えないらしいです。
鑑査どうやってるんだろう…とか考えると怖くなりましたが、水剤とかの鑑査は見ることができる他の方がおこなってカバーしあっていました。
ちなみにこちらの薬局が初めての派遣就業でした。(リンク先の記事で体験談が読めます。)
ご高齢な薬剤師さんたちの調剤がとにかく遅かったので初日からほとんどの調剤を猛スピードで行っていたらとても感謝されましたね。
ただ、派遣薬剤師って投薬ばかりだと思っていたので、面食らった感じでした。
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パターン③:繁忙期に人手が足りない薬局
最も健全?なパターンですね。感染症が流行る冬~春先までの繁忙期にのみ増援が必要といった感じで、
繁忙期が過ぎれば派遣は必要ないという薬局
経験則なのですが、繁忙期の耳鼻科は時給が高く、門前との関係が比較的良好なので初めての方にはおススメです。
処方も定型処方が多く、症状に応じて抗ヒスタミン薬が変わってくるといった感じで、わかりやすい
適度に散剤や水剤も出るので、投薬以外にも任される派遣先の場合、調剤や鑑査スキルを落とさずに済みます。
まとめ:高コストでも派遣が必要なのは、薬局が抱える「避けられない課題」を解決できるから
時給 5,000 円という高コストをかけてでも派遣薬剤師の需要が尽きないのは、
通常の採用では解決が難しい、
薬局の「リアルな課題」を即座に埋めることができる、唯一の手段だからです。
派遣は、主に以下の3つの異なる薬局の「困った!」を解消しています。
- 「経験者が来ない・辞めてしまう」問題の薬局: (パターン①)高い時給を払い、即戦力を確保するための苦肉の策。
- 「高齢化・立地」による慢性的な戦力ダウンの薬局: (パターン②)ベテランの不足や、高齢化による業務の限界を機動力で一時的に補うため。
- 「繁忙期」など一時的な人手不足の薬局: (パターン③)必要な時期だけ増員し、閑散期はコストを抑えるための合理的な対策。
つまり、派遣薬剤師のニーズは、薬局運営の多様な「構造的な穴」を埋めるための不可欠な存在であり、
その高コストは、即戦力に対する対価として認識されていると言えるでしょう。
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